「パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す」ピーター・モントヤ

ブランディングの本は数あれど、パーソナルブランディングについて、ここまで体系的かつ具体的に書かれている本はないでしょう。

「個」の時代と言われて久しいですが、企業に勤めていても、自己啓発に励む方も多いですし、独立起業する人も増えているなかで、このパーソナルブランディングという考え方は、どなたにとっても重要なものとなると思います。

あなたが誰で、何をしていて、どんな価値を提供してくれるのかを明確にする

本書の構成として、まずパーソナルブランディングとは何か、なぜ行う必要があるのか。それがどんな効果をもたらすのか、を説明しています。ここらへんは、企業におけるブランディングと大きくは変わりません。

あなたが誰で、何をしていて、どんな価値を提供してくれるのかを明確にする。そうすることで、明確な差別化が生まれ、無理なく、ターゲットとするお客さんが集まってきますよ、という事。
では、続いてどんなパーソナルな部分がブランドに成り得るのか、他者との差別化につながるのか。また、企業内の人においても、企業ブランドよりも、人との繋がりが重視される中で、パーソナルなブランドの優位性が説かれています。

さて、こうしたブランドをどう作り上げるのか。ブランドターゲットを定め、ポジショニングを行い、自身のPSB(パーソナルブランドステートメント)を作成する手順の説明。そして、ブランディングを行っていくうえでの8つのツールが紹介されています。

パーソナルパンフレット/パーソナルロゴ(名詞、スローガン、アイコン)/パーソナルウェブサイト/パーソナルポストカード/PR/ネットワーキング

単なる紹介にとどまらず、具体的なデザイン構成や、盛り込むべき項目、PRにいたっては、記者・編集者へ対するプレスリリースの送り方など、すぐにでも実践出来る具体的な説明がされています。

そして、最後に12ヶ月でパーソナルブランドを構築する事を前提にした総括がされています。
また、各章の最後には「今すぐ実行できる項目」「ケーススタディ」「失敗しないための注意事項」が分かりやすくまとまっています。

特に個人で事業を営んでいる方には、きっと役に立つことと思います。また、将来的に独立を目指している方も、ブランディングの構築は早ければ早いほど良いので、そのための布石として一読することをお勧めします。今から出来ることはたくさんあります。

企業向けのブランディングの本を読んでいて、個人のブランディングにどうすれば応用出来るのかと考えていたのですが、とても参考になりました。

ビジネスにせよ、プライベートにせよ、企業にせよ、個人にせよ、どう見られているか、どう見られたいか、というのは結構気になるもの。その会社がどんなものを提供してくれるのか、その人といるとどう楽しいのか等々。

個人事業主にとっては当然のことながら、企業内においても、「あいつならやってくれそうだ」「あいつにならこれ任せられるんではないのか」のような形で、普段から自分のやりたいこと、得意な事をアピールすることで、仕事が任せられる場合もあるでしょう。

転職して約半年。社内におけるポジショニングを考えると、あまり優位性は得られていないように思います(つまり、僕でなくても誰でも出来る仕事しか出来ていないと言うこと)。

当然、クライアントにとってもそうです。忙しさにかまけて、自身の目標を見失いがちでしたが、この本を読んで改めて目標を明確にしました。

自分がどうありたいのか、どんな事をしてきたいのか。そのために、来年に向けて今出来ることを考えて仕事に対していきたいと思います。

夢や目標ってついつい忘れてしまいますね・・・フランクリン手帳使っているのに、手帳自体が使いこなせていないから・・・。たまにこうした刺激はやっぱり必要ですね。

 

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