「就活と恋愛は似ていない。(脱社畜ブログ)」はまさにその通りだと思う件

キャリア・転職

脱社畜ブログにて、こんなエントリーがありました

就活と恋愛は似ていない。 – 脱社畜ブログ

確かに、就活と恋愛には似ている点もあり、良くたとえとして出てくるものの、脱社畜ブログでは次の点で大きく異なると言います。

就職活動では、就活生は何社も併願して企業を受けるのが普通だ。ひとりで数十社受けることも珍しくない。これを恋愛にあてはめると、ひとりで数十人を同時攻略しようとしていることと一緒になる。もっとも、企業側も何人もの就活生と日々面接し、合格不合格を決めているわけで、同時攻略という点では学生以上に激しい。こういう状況は、普通の恋愛ではあまり考えられない。

「期間が決まっている」という点でも、就活は恋愛と大きく違う。就職活動の場合、いわゆる就活解禁の日からせっせと活動を開始し、基本的に大学を卒業するまでにはどこかから内定をもらわなければならない。恋愛の場合は別に開始時期はないし、期限もない。ピンとくる人がまわりにいないというのであれば、無理に彼氏・彼女を作る必要はない。

学生にとっては、恋愛は身近なものであり、その例えは分かりやすいし、理想的なようにも思えますが、実態としては全く恋愛とはかけ離れています。先日、こんなつぶやきがネット上で話題になってました。

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これリクナビのトップだけど、これ私がおかしいというよりは周りの連中か就活の仕組みそのものがおかしいと思う pic.twitter.com/9kna5JZDO2

— JS魔法少女すねこちゃん (@s_suneco) 2014, 3月 26

いかに多くの企業にエントリーするかを競わせる。むやみに焦燥感を与え過ぎてしまっていることもあるでしょうが、多くの企業にエントリーした方が採用される可能性も高いですし、これが現実である点を考えても、これはこれで有益な情報ではないかと思います。ただ、やはりこの点を見ても、恋愛とは大きく異なると言えるでしょう。

就活は(自分を売り込むための)営業に似ている

学生には馴染みがないとは思いますが、「就活は(自分を売り込むための)営業」です。

多くのアプローチリストから、(自分を)買ってくれそうな、(自分を)売りたい会社に対して、アプローチをかけて、履歴書や応募書類等というセールスツールをせっせと作って、時には顧客向けにカスタマイズも行い、面接という名の商談にこぎつけることが出来なたら、そこからは、自分を採用することが、いかにその会社にとって有益なのかのセールストークをする。

そして、企業側は他の採用候補者という競合プレゼンの結果から、何人かの学生を採用する。

ただ、もちろん、営業と就活で異なる点も見逃せません。往々にて、一人の優秀な学生が多くの企業から内定を獲得してしまう傾向はありますが、営業はノルマや目標に向けて、多くの会社に採用してもらう必要がある場合もありますが、就活においては、基本的には自分の身が一つしかない中で、1社から採用を獲得できれば良い(逆に1社しか選べない)という点があります。

また、通常の会社だと商品の企画開発やマーケティングと営業は分かれてたりしますが、就活においては、自分という商品をどう作っていくかも考えていかなければならない点も異なる点です。

文系学生の多くは、最初の採用職種としては、営業となることも多いかと思いますが、大学では残念ながら営業を学べるような学問もなく、経験としても難しいでしょう。営業手法は人ぞれぞれ、TPOに応じてまったく異なるため、なかなか学問としては成り立ちにくいとは思いますが、なんらか疑似体験が出来ると良いような気もしますね。

そういえば、これもネットで話題になってましたが、米国では、ガールスカウト・クッキーというものがあります。ガールスカウトがクッキーを作って、売ったお金を募金として活動資金を集めつつ、子供たちはお金を稼ぐことの意義等を学ぶことが出来る仕組みです。

なかなか、日本にはなじまない部分もあるかと思いますが、こうした経験があると、営業活動というものに対するイメージもだいぶ変わるように思います。

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