「ウーマノミクス」は進むのか。環境の問題か、意欲の問題か。変わるべきは

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男女雇用機会均等法が制定されてから、数十年。少子高齢化で労働力人口が減るなが、女性の労働力や市場性など、日本経済の潜在力として、ゴールドマン・サックス証券が「ウーマノミクス」を提唱してから14年。

女性の労働力人口は確実に増えてきているものの、結婚・出産を期に20代後半~30代で離脱してしまう所謂M字カーブの現象は依然として残っています。こうした現状を変えようと、女性管理職の割合を一定数にすることを勧めたり、育児休暇を取りやすようにするなど、女性が働きやすい、働き続けやすい環境を作ろうと、国や企業ともに様々な施策を考えています。

しかし、一方で以下に興味深い調査データが出てました。

「専業主婦派」20代急増の謎 (web R25) – Yahoo!ニュース http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130210-00000015-rnijugo-ent

約52%。何の数字かわかるだろうか。じつはこれ、内閣府の調査で「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という考え方に「賛成」と答えた人の割合。92年にこの質問を始めて以来、賛成はずっと減り続けてきたのに、一転して前回より10ポイント以上も増えた

記事によると、配偶者控除などを考慮した経済合理性で考えても、専業主婦という選択は経済的には圧倒的に不利だと言います。しかしながら、就職難や、不景気による夫の収入の低下に伴い、共働きを余儀なくされた結果、専業主婦へのあこがれが強くなったのではないかとの分析がなされていました。

今や、専業主婦は選択肢ではなく、憧れという次元

こんなことを書くと反感を買いそうですが、男性が社会に出てガンガン稼いでいた時には、女性も社会に出て稼いで、経済的な自由を獲得したいと考えていたものが、稼ぐのが難しくなった局面においては、専業主婦に憧れる、というのは、なんとも都合が良いように思えてなりません。

もちろん、これまで経済界を牛耳ってきた男性社会も、男性だけでは厳しくなってきたから、女性も力を貸してくれ、もっと働いてくれ、というのも都合が良いと言えば、都合が良いのでしょう。

自身も嫁一人と二人の子供を養っていかなければいけない立場です。経済的に余裕がある限りは、嫁に働いて欲しいとも、家を守って欲しいとも、どちらも強要も期待もしていません。彼女が働きたいなら働けばよいし、子供と一緒にいる時間が大事だと思えば、それで良いと思います。そのために、家事や育児などのアウトソーシングや、分担などが必要であれば応相談し、子供含め家族皆がハッピーな方法を模索したいと考えています

ただ、残念ながら経済的な理由でもって、働いてもらわざるを得なくなる時が来るかも知れません。もしくは、普通に生活する上では十分でも、より子供に良い教育なりを与えようと考えた時には、嫁の経済的なサポートをお願いしないとならないでしょう。

育児休暇を取れる会社かどうか。女性だけでなく家族にとっての重要な問題

現状、嫁はしばらく働くつもりはないようですが、しかし、現実問題働こうとしても、手に職があるわけでもないので、職探しは難航すると思います。もちろん、パートなどはあるでしょうが、経済的な理由ではなく、本人が望むような仕事を選んで探そうとなると、既にブランクが4年近くあり、ただでさえ新卒の大学生ですら就職難という状況では楽観視は全く出来ません。

新卒の大学生が、新卒のタイミングで就職出来ないと、その後の人生がハードモードになると言われるように、女性にとっても、妊娠・出産による離職により、労働市場という点においては、選択肢が狭まると思われます。自分の娘が就職するのは20年後なので、社会がどうなっているか分かりませんが、これから就職する女性にお勧めするのは、育児休暇が取れる会社かどうか、その後の復帰して(活躍して)る女性がいるかどうか、という視点は非常に重要ではないかと思うのです。

また、まだ結婚していない友人達と、結婚相手に求める条件などについて話す際にも、現時点で女性が出産後も働く意欲を持っていようがいまいが、復帰出来る選択肢が残っているかどうかというのは、男性にとって、いやこれから作られる家族にとっての選択肢の幅に影響するということを良く話しています。

少子高齢化・人口減少社会に加えて、経済の規模が縮小していく可能性を考えると、女性が働かない、専業主婦という選択肢自体、マイノリティーになっていくような気がします。当然、そうなると、企業は女性が働きやすい環境を整備する必要がありますし、働く女性側も、専業主婦か、キャリアウーマンか、なんて極論ではなく、両者のバランスを取った人生を模索する必要があるでしょう。

また、当然ながら男性もそんな働く女性を支えるという事を考えなければいけないでしょう。男性が女性に収入を求めるのと合わせて、男性側も家事の上手い下手で図られるのが当たり前になってきているのかも知れません。

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