ブログ開設のフレームワーク(2)ブログのターゲットのペルソナ設定

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前回の記事(ブログ開設のフレームワーク(1)なぜ、ブログを書くのか(ブログにおけるミッションとビジョンhttps://bizion.info/blog_framework-113.html)にて、ブログを開設する上で、最初に考えるべき、ブロガーとしてのミッションや理念として「なぜ、ブログを書くのか」ということと、ブログとしてのビジョンである「ブログから何を得たいのか(読者に何を得て欲しいのか)」を考える、ということについて書きました。

今回は、この読者についてより深堀する考え方について書いてみたいと思います。

ペルソナとは

フレームワークの中心に「ターゲットのペルソナ」という言葉があります。ペルソナとは、サイト制作においてサイト構造を考える際にも使われたりしますし、広くマーケティング分野でも良く使われる言葉です。ペルソナとは、「製品やサービスを開発・デザインする際に、想定するターゲットにおいて、様々な調査の定量データやインタビュー等の定性データから作り上げる架空のユーザー像」のこと。

十数年前からソフトウェア開発などの場面で使用され、その後、商品・サービス開発などのマーケティング分野でも使われるようになった言葉ですが、今でもあまり明確な方法論などは日本では確立されていない(知らないだけかと思いますが・・・・)ようなので、あくまでも考え方として捉えていただければと思います。

ブログという情報発信ツールにおいて、その受け手である読者を想定するのは重要な作業です。マーケティングなどの場面でも良くある話ですが、「ターゲットは30代女性」と漠然と過程して、様々な調査結果から平均的な年収や、興味関心の高い趣味や情報接触メディアなどから、30代女性像を作り上げて、商品開発から、プロモーションまでやってみると、実はそんな平均的な30代女性は全然いなかった。なんてことがあります。

よくあるサラリーマンの平均年収なども、国税庁「平成23年分 民間給与実態統計調査」によると、平成23年(平成23年12月31日現在)の平均年収は409.0万円。これは、パートやアルバイトなども含めた数字であり、実際には一部の圧倒的な高額所得者が平均を引き上げていて、多数の低所得者層が存在するのに、「平均」という言葉に惑わされて、年収400万円くらいの人がたくさんいるように錯覚してしまう事があります。

こうした、平均値や調査データなどの表層的な数字だけに囚われずに、より具体的なユーザー像を設定するのが、ペルソナの開発です。ペルソナの開発や活用方法については、以下の書籍などが参考になります。マーケティングの参考に。

ペルソナ開発には実際には、より複雑な方法などがありますが、個人的に行う上では、その考え方を踏まえておけば良いかと思います。

例えば、あなたのブログが食べ歩きで様々な飲食店を紹介するブログだとします。ターゲットは誰でしょうか?食べ歩きと言えば20~30代女性?それは有職者でしょうか?家事や子育てで忙しい主婦でしょうか?もしくは、独身貴族の男性でしょうか?その人たちの年収はどの程度でしょうか?可処分所得は?どのあたりに住んでいる人でしょうか?その人たちはどんなメディアに接し、どんな人に影響を受けたりするでしょうか?朝起きてから夜寝るまでの行動パターンはどうでしょうか?

こうした事を具体的に考えていくことで、よりターゲット像が具体化されます。より具体的なターゲットが分かると、そのターゲットに適したブログ記事を書けるようになるでしょう。広く20~30代女性に向けた食べ歩きブログだとすると、幅広くいろいろな飲食店を紹介する事になるかも知れませんが、そのようなブログやサイト、情報誌はたくさんあります。その中で、あなたのブログが突出することが出来るでしょうか?

逆に、ターゲットを具体化し、そのターゲットニーズに合致した記事を書けるとどうでしょう。例えば、20~30代の女性、主婦でさらに子持ち。都心50分ほど離れた郊外に在住。パートをしていて、週末は都心に出て夫婦で百貨店などでショッピングをする。そんなターゲットを考えてみると、「たまの週末に夫婦で食べるならこんな店」や「夫には内緒で行きたいこんな店」「主婦女子会で使えるこんな店」みたいな(これが興味を引くかは分かりませんが)より具体的で、他にはない特別な記事が書けるかと思います。

もちろん、ニッチになればなるほど、ネタ探しや切り口も絞られてくるので難しくなる点もあるでしょうが、一つ軸を決めておいた方が書きやすくもなるでしょう。

Biz-onのターゲットのペルソナ

Biz-onのターゲットのペルソナは、勝手ながら以下のように想定してます。(まだ、かなりざっくりしていますが)

・20代後半~30代の男性(所帯持ち含む)
・サラリーマンや個人起業家(志望者)
・キャリア・転職やビジネスに興味関心が高く、自己啓発やスキルアップに積極的に取り組んでいる。
・平日は仕事に忙しくしているものの、本を読んだり、ガジェットなどを使いこなし情報収集を怠らない。
・何か新しい事に挑戦しようと考えているものの、仕事や家庭に忙殺されてしまっている。

流行のノマドワーカーや、ベンチャー企業を立ち上げるような起業家でもない、でも、過去の会社組織に依存するようなサラリーマンでいてはいけないという危機感を持っている。個人的には、サラリーマンか起業家か、ノマドワーカーかという区分さえも今後はあまり意味がなくなると思ってますが、現状、自身がサラリーマンという立場で、考える事、思う事に共感してもらえる方は多いのではないかと考えています。同世代の周りの人間を見ていても感じます(同じような考えの人間が集まっているというのもありますが)。

自分自身が、周りから影響や刺激を受けることが多々あります。メディアに登場するような、遠い人達ではなく、自分と同じような学生生活を過ごしてきたり、家庭を持っていたり、今の仕事も忙しい中で、その中でも自分を磨く事を怠らず、かと言って家庭を顧みないわけでもない、そんな現実的なロールモデルが回りには結構います。

このブログも、というか僕自身がそんな風に周りに刺激を与えられるようになりたいというのもこのブログの目的の一つです。

以前のブログではあまりそこまで深く読者のターゲット・ペルソナを考えて記事を書いてきたわけではないですが、今後はそのあたりを意識して、時には修正しながら、記事を書き、行動を起こしていきたいと考えています。

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