掛け算でのキャリアの作り方「100万人に一人」の人材になる

キャリア・転職

キャリアを展開しながら築いていくケース

ちょうど、先日、「プランドハップンスタンスセオリー」に関するエントリー(「キャリアは計画出来る」という誤解を解く、新しい時代のキャリアの考え方(「その幸運は偶然ではないんです!」))を書いたところですが、たまたまAdver Times.でも、まさにこの人は、そうしたキャリアを築いていると思う人を見つけました。記事はこちらです。

安藤美冬さんに聞きに行く 「展開型のキャリアで道を切り拓く人の仕事術」(前編) #宣伝会議 | AdverTimes(アドタイ)

インタビューアーの電通の廣田さんとは、たまたま最近お仕事でご一緒させていただいもしてましたが、この方もこんな仕事をされてるんだと初めて知りました。

さて、こちらの安藤美冬さんについて、正直、自分はあまり存知あげてなかったのですが、非常に面白い経歴の持ち主です。

安藤:私自身は元々集英社という出版社に勤務していたのですが、独立した現在では、あえて肩書きや専門領域にはとらわれない働き方を実践しています。企業と契約して新商品やサービスを提案するアドバイザー的な仕事もやっていますし、カバンや革小物などの仕事にまつわる商品企画もいくつか手がけています。また、アンアンなど雑誌の連載をいくつか持ちながら本を書き、時にはアイドルの審査員をするとか(笑)。もう、節操ないくらい色々な仕事をやっています。

また現在は非常勤講師をしている多摩大学で、4月からは専任講師として働くことが決まっています。

「プランドハップンスタンスセオリー」においても、新しいことに挑戦すること、チャレンジすることが、次々と次の「偶然」を呼び込んで、展開していきます。このインタビューの中で、彼女もまた、様々な異なる仕事に積極的に取り組むことで、最初から狙ったわけではないものの、今のポジションを築かれています。

100万人中1位を取る方法

インタビューの中で、次のようなエピソードが紹介されていました。

元電通で映像作家の永川優樹さんに、私が学長を務める社会人向け講座「自分を作る学校」へ来ていただいたときに、ツイッターに限らず自分のことを広く知ってもらうために必要なこととして「100万人中の1位を取る方法を立てなさい」という話をされました。ただ、100万人中の1位というのは、フリーランスなら一生その領域で指名がもらえる、会社員であればより大きな仕事を任せてもらえるくらいだと思います。それは非常に難しいことなので、100人中の1位を3つの領域で取る、つまり100人中1位を3回掛けて100万人中の1位を目指せ、という話でした。

なるほど、確かに1つの分野で突出した成果を出すのは難しいですが、それを複数掛け合わせることで、唯一無二の存在になれるというのは自分も意識している部分はあります。インタビューアーの廣田さんも、工学部機械工学科というキャリアが、電通というコミュニケーションプランニングの場で役立っていると発言されています。

自身も趣味で作っていたWebサイトやブログ、そして、新卒採用で入った1社目のシステム会社でのITに関する基礎知識、2社目の戦略コンサルでの、経営・ビジネス的な知見や思考方法は、今の広告代理店での仕事に非常に役立っています。結果として、今の会社でも結構特異なポジションを築けていると思います。

また、今の仕事でも、デジタルマーケティングの現場にて、最新のアドテクノロジーや、ダイレクトビジネス、オウンドメディアにおけるコンテンツマーケティング等携わる機会を頂いており、これもまた、今後の良い経験になると思ってます。もちろん、従来からの広告Above The Lineと呼ばれるような、マス広告に携われるのも、総合広告代理店で得られる貴重な経験であると感じてます。

記事の内容には大変共感することも多かったのですが、それ以上にショッキングだったのが、お二人とも1980年生まれということで、自分とほぼ同年代、むしろ年下ということに衝撃を受けてます。自分も、この先に向けて、もっと貪欲に新しいことにチャレンジしていかないといけないなと、気を新たにいたしました。

インタビューアーの廣田さんの著書

安藤美冬さんの著書

photo credit: JD Hancock via photopin cc

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