OB訪問のススメ|OB訪問をすべき7つの理由

OB訪問のススメ_OB訪問をすべき7つの理由 OB訪問

OB訪問とは

「OB(OG)訪問」とは、新卒の大学生が就職活動を行う際などに、先輩である社会人に対して、志望する企業について、仕事内容や会社の雰囲気などホームページや会社説明会などではなかなか入手することが出来ない情報を取得するのに行う活動。

以前は、大学のゼミやサークルなどの人づてでのネットワークで依頼したり、大学の就職課などに行って、大学の先輩たちの就職先を調べて電話などで訪問依頼するのが一般的でしたが、最近では「ビズリーチ・キャンパス」などのインターネットで、学生とOBのマッチングを行うサービスなどもあり、OB訪問のハードルがとても下がっており、活用されている学生も多いかと思います。

OB訪問のオススメ

自身も「ビズリーチ・キャンパス」などを通じて、年間40~50人くらいのOB訪問依頼を受けてきたので、自身の経験を踏まえて、就職活動において、学生の方々がOB訪問を行うメリットについてお伝えしたいと思います。

自身の就職活動の際には、サークルやゼミなどに入っておらずOB訪問はしなかったのですが、訪問される立場になってみて、OB訪問はやらなきゃ損だと、とても良い活動だと思ってます。以下のメリットは、自身が実際にOB訪問を受ける中で、学生の方々に僭越ながらアドバイスさせていただいたケースを踏まえて挙げてます。

OB訪問のメリット1:仕事のリアルを知ることが出来る

OB訪問の最大のメリットが、やはり希望する仕事・企業について、本やネット、会社説明会などでは分からない、会社のリアルを知ることが出来る点が挙げられます。

企業発信の情報はどうしても綺麗事が多く、表現も抽象的なものになりがちです。具体的な仕事内容や1日の過ごし方、企業風土や実際の人事制度の運用状況、働き方、残業の状況、福利厚生があっても、それがどれくらい使われている・使いやすいのか、人事評価はどんな形でなされて、給料はどれくらいで上がっていくのか、などなど、学生が企業を選ぶ上で知りたい情報というのは、なかなか表に出てきません。

採用プロセスにおいて先輩社員の声や、実際に会話させていただく場を用意してくれる会社もあるかと思いますが、採用プロセスに入ってしまうと、先輩側も評価する視点で見られますし、学生側も評価される可能性を捨てきれず、聞きたいことが聞けないかと思います。

OB訪問においては、そういった利害関係は基本的にはないため、先輩側もかなりぶっちゃっけた話をしてもらえますし、学生側も気兼ねせず質問することが出来るかと思います。(企業によってはOB訪問自体を採用プロセスに組み込んでいるケースもありますが、今回はそうしたケースは今回は除外します。)

上記のように、就職活動において仕事を選ぶために、必要不可欠なリアルな情報を入手することが出来ます

OB訪問のメリット2:現場のヒトを知ることが出来る

希望する企業でどんなヒトが働いているのか知ることが出来ます。採用プロセスにおいて接することが多い人事部門の社員だけではなく、自身が働きたいと考える企業の希望職種の先輩とOB訪問することが出来れば、その人自身がどんな経歴や強み・弱みをもって、その仕事をされているのか。そこで働く人はどんな人生を送っていけるのか、そこで働く人としての魅力を把握することが出来ます

こうした情報は、一部企業のサイト上でも紹介されていたりしますが、1点目と同様の理由で、リアルな側面は見えにくいですし、情報はかなり薄いので、実際に自分で聞いた、そして見た、情報の密度の方が濃いかと思います。

自身も企業の採用プロセスに関わる事も多くなってきましたが、よく志望理由で「そこで働く人が魅力的だったので」を挙げる学生もいますが、志望理由で、企業の魅力を語っても、なかなか企業理解が深まらないと難しく、突っ込まれポイントになりがちですが、実際、学生自身が出会った人、であれば、ツッコミようもないので、悪くないと思いました。

そこで働く人を理解することで、自身がその企業・職種について、どんな人生を歩んでいくようになるのか、手触りのあるストーリーを元にイメージすることが出来るかと思います。企業や職種の選択、キャリアプランの形成においても、非常に有益な情報となります。

OB訪問のメリット3:志望企業の強み・弱みを知ることが出来る

就職活動において自己分析と合わせて企業分析も重要になります。なぜその企業を志望するのか、面接の際にも良く聞かれるものです。

企業のサイトや会社説明会、パンフレット、業界研究本などで研究するものの、同業他社との違いは、表面上では違いが良く分からないことがほとんどです。これは仕方ないことで、社会人になって、会社の中から競合のサイトなどを見ても、表面上からはその違いが分からないくらいなので、学生にとってそれを見極めるのはかなり困難です。

そこで、志望する企業・業界の先輩にOB訪問することで、先輩がビジネスの現場、実践の場で、競合他社とぶつかった際に、どんなところが強みとなり、弱みとなっているか、具体的に聞いてみましょう。ビジネスの最前線で、語られる強み弱みは、かなり具体的でリアリティのあるものになります

もちろんその先輩の経験・知見に偏る点はOB訪問においては仕方ない点ですが、そうしたリアリティのある情報を踏まえて、表面上語られているサイトや会社説明資料を見ると、はっきりと強み弱みがわかってくるものです。先輩が働いている企業はもちろん、同業他社についても、当然ビジネス現場で得ている情報が豊富なので、聞いてみると良いでしょう。

OB訪問のメリット4:志望企業の採用プロセス・ポイントを知ることが出来る

ある程度志望企業も決まってきて、採用プロセスも始まってくると、具体的に気になるのが、その企業における詳細な採用プロセスや採用時のポイントなどです。採用プロセス自体はオープンにされているケースが多いですが、OB訪問を通じて、オープンになる前に把握しておくことが出来れば、事前の準備も立てやすいかと思います。

また、採用のポイントについては、先輩が採用プロセスに関わっていないと、あまり深い情報を知ることは難しいかも知れませんが、先輩自身が採用された際に評価された点や、先輩が同僚などから得ている情報もあるかも知れないので、聞いてみると良いでしょう。

また、正解不正解は分からなくても、その企業で働く人の立場で、どんな人が採用されて、働き、活躍しているのかを知ることで、その企業がどんな人材を求めているのか、をより具体的に知ることが出来ます。

OB訪問のメリット5:自身の志望理由や自己PRを添削してもらうことが出来る

いざ、志望企業も決まってエントリーシートを書いたり、面接準備を進める中で、自身の今の考えやストーリーなどが本当に刺さるのか、そうしたものをOB訪問において、先輩に見て・聞いてもらいフィードバックをもらうことも出来ます。

人生の先輩としてはもちろん、志望企業で働く先輩としてフィードバックをもらうことで、志望理由や自己PRのポイントのブラッシュアップにも繋がってきます

OB訪問のメリット6:業界や業種についてプロの目線で知ることが出来る

まだ希望する企業や業界・業種が決まってないため、どんな先輩にOB訪問して良いか分からない、お願いして良いか分からない、という学生も多いかと思いますが、それを決めるための情報収集手段としてOB訪問を使っても良いかと思います。

多少なりとも興味がある業界や職種の先輩に話しを聞いてみることで、企業そのものではなく、業界や職種としての魅力や働き方について深く理解することが出来るはずです。

その業界・業種である程度働いてきた先輩のプロの視点で、その業界・業種の仕事の面白さや大変さ、将来性など、ざっくばらんに聞いてみるだけでも、大いに自身のキャリアプランの参考になるかと思います。

OB訪問のメリット7:人生の先輩としてのキャリアや働く事の意義、人生の考え方を知ることが出来る

そもそも、就職活動を始めるにあたって、なんで働くのか、とか、どうやって仕事を選ぶべきなのか、ファーストキャリアってどう選ぶのが良いのか、などを悩まれている学生も多く、そうした相談も良く頂きます。

OB訪問を通じて、人生の先輩として、その方が、どのような価値観や、どんな考えでその企業を選んでいるのか。また、その方が、どんな人生を歩んでいるのか知ることを通じて、学生の方は、どういう視点・観点で仕事を選ぶのかを知ることが出来るかと思います。

自身も学生時代は良く分かってなかったですし、あくまでも個人の考えでしかないですし、それらは千差万別ではありますが、働く意義や仕事の選び方について、なかなか聞くことの出来ない話ですが、そうした話もOB訪問であれば聞くことが出来ます。

まとめ OB訪問はやらなきゃ損

社会人になったら聞けない、今の時期にしか出来ない

OB訪問、正直今からでも出来るなら自身もやりたいくらいですが、様々な企業の先輩方に話を聞ける。しかも無料で。こんな機会は一生の中でも、この就職活動のタイミングしかないのではないでしょうか。

OB訪問を受けてくれる先輩によっては、もちろん、上記のような疑問に答えてくれない方もいるかも知れませんが、聞いてみないことには分からないですし、聞いてみても損は特にないはずです。採用プロセスに乗らないようなOB訪問を受けてくれる先輩方というのは、基本的にはボランティアでやっている奉仕の精神が強い方々だと思うので、その気持に甘えていろいろ聞いてみると良いかと思ってます。

新卒で入社する業界・企業選択に欠かせない情報

OB訪問もせずに就職活動をしていた自分が恥ずかしいくらいですが、「新卒カード」などと言われますが、日本においては新卒で選ぶファーストキャリアは依然として、その後のキャリア形成においても結構重要なものですし、少なくとも一定の時間を費やして働くわけなので、その選択は人生においても重要でしょう。

その選択において、限られた情報で意思決定をするのではなく、可能な限り情報を得て、より自身にとって良い選択を出来るよう努力する中で、このOB訪問は、情報の質・量の点でも重要です。

OB訪問に向けての準備やその実施方法についてはまた別途書きたいと思いますが、その準備・実施時間を補ってあまりあるメリットがあるかと思いますので、是非、就職活動の際にはOB訪問をされることをオススメします。

自身も登録している「ビズリーチ・キャンパス」は、まだ特定の大学しか登録出来ないようですが、リアルの繋がりで探すよりは圧倒的に多くの先輩と繋がることが出来るので、オススメです。

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