【不況期における転職活動】1.5仕事を辞めずに転職活動すべき3つの理由

キャリア・転職

まず、大前提として、この不況期に転職をしようとするのであれば、「絶対に働きながら活動すべき」であることを声を大にして言いたいです。

自身は止む無く、仕事を辞めてから活動せざるをない状況でしたが、出来ることなら、働きながら活動を行いたかったです。離職してから転職活動をすべきでない理由としては、大きく3つあります。

離職しての転職活動のデメリット:一つ目に金銭的な不安。

当然、失業して無収入になるわけですから、いくら贅沢をしなくとも、かかるべき生活費、固定費があります。家賃、光熱費、ローンがあればローン、健康保険、年金、住民税などの社会保険費用なども、これまで給与天引きであまり気にしなかった出費もかなりかさみます。

失業保険でまかなえる額であったとしても、失業保険は自己都合による退職の場合は、3ヶ月間は支払われませんので、やはり当座のお金は必要です。

こうした固定費を、出来れば1年分くらい働かなくても払っていける額の預貯金があれば良いですが、そうでなければ、働きながら転職活動はすべきです。特に、30代ともなると、支えるべき家族もいるでしょう。転職活動を乗り切るのにあたっては、やはり家族の支援、支えは非常に重要です。このあたりの理解をしっかり得ておく必要があります。

離職しての転職活動のデメリット:二つ目に、精神的な不安。

仕事がない状況で、転職活動に打ち込める、もしくは精神的に自身を追い込んで奮起させる、というのもある意味では、良い方法なのかも知れませんが、お勧めできません。比較的、短期で見つかる見込み(確実な見込み)があるのであれば、良いですが、この不況期、予想以上に長期化することを想定しておくことがリスクコントロールにおいては重要です。

長期化する失業生活を続けていると、仕事を選ぶ余裕がなくなってきます。「買い手市場」で選べる立場ではないとは言え、しっかりした目で企業を選ぶ必要があります。特に、こうした「買い手市場」においては、いわゆるブラック企業と言われるような企業が、ここぞとばかりに広く門戸を開いています。ついつい、早く決めたい一心で、こうした企業に勤めてしまうと、再度、同じように退職を余儀なくされ、数年後にまた同じ転職活動を繰り返す羽目になります。

離職しての転職活動のデメリット:三つ目は、転職活動上において不利になる。

現実的な理由として、離職期間が長くなると、転職活動においては不利に働きます。現場から離れてしまっている点や、離職期間が長い=どこにも決まらない程度の人間、であるという風に見られてしまう点など。

大きくは以上の点から、離職しての転職活動は絶対にお勧めしません。パワハラ、セクハラなどの嫌がらせを受けていて、精神的にもう参ってしまう、ハードワーク過ぎて体が壊れてしまう、などの切迫した理由があれば別ですが、続けられるのであれば、是非、続けながら転職活動はしていただきたい。

長期に渡る失業生活は、想像以上に精神的なプレッシャーがかかります。特に私のような世帯主で、養うべき家族がいる場合などは特にそうです。

【実録】失業生活

これから書くことは、自身の個人的ケースであり、あまり参考にはならないかも知れませんが、9ヶ月間の失業生活において感じてきた精神的な重みなどについて、つらつらと書いてみたいと思います。

【実録】失業生活:退職~失業2ヶ月

まず、退職時の状況から説明しますと、私の場合、自己都合とは言え、大幅な減俸もあったため、特殊な事由として認められ、すぐに失業保険の給付が始まりました。ただ、そんな減俸もあったり、コンサルタントと言えども、決して高い給与を頂いていわけではないので、貯金はほとんどありませんでした(営業活動として、自腹で飲食店などへも積極的に行っていたのもありますが)

また、仕事の関係でクルマを購入し、無理なローンを組んでいたり、娘が産まれたこともあり、生命保険・医療保険なども新しく契約しており、固定費がだいぶ上がっていました。

それでも、家賃などを含めた固定費分は失業給付でなんとかまかなえる範囲。給付期間である3ヶ月以内に、なんとか決められるだろうと、たかをくくっていました。

退職した次の日にすぐに転職エージェントに相談に行き、多くの求人案件をいただきました。書類選考を通過する企業もそれなりに多く、これならすぐ決まるだろうなと思ったのと、「失業給付も3ヶ月あるし、ゆっくりと、次は長く勤められる会社を探そう」なんて思いも芽生えていました。

この当時は、失業による悲壮感よりも、これまでのハードワークから解放され、新たな可能性に期待を抱いていた時期です。

【実録】失業生活:失業3ヶ月目~5ヶ月

失業給付が終了する3ヶ月目に入ると、さすがに焦りが出てきます。この時点で、既に60社くらいは応募していたと思いますが、書類は通過しても、面接でダメになるケースも多く、自身の市場での価値の低さを目の当たりにし、自信も失いつつあります。

また、5月はゴールデンウィークもあり、選考がほとんど進まない状態。月に面接が2件程度と、空いた時間も多くなります。選考が進んでいる企業があると、どうしてもそちらへの期待感からか、他への応募がおろそかになります。結果、後手後手に回り、ある程度選考が進んでダメになり、それから新たに応募する。というようにスパンが長くなってしまいます。早期に決める上では、これは決して効率的ではない、と分っていても、求人自体も打ちつくした感もあり、動きが取りにくい時期でした。

失業給付は、特殊事由ということと、若年者というような事由により、90日間の個別延長が認められました。

これで少しホッとした部分はありますが、これまでの活動経験から、より長期化することも考えました。決してマイナスな考え、ネガティブな発想というわけではなく、最悪の事態も想定しておく必要があると考えたからです。

【実録】失業生活:失業6ヶ月目~失業8ヶ月

ちょうど当時は8月で、多くの企業が夏休みに入ります。人事担当者や面接官も休みに入ることから、ここでも選考が大きく滞ります。皆が夏休みで、開放的になり、世間が楽しいムードに包まれている間も、求職者には毎日が休みのようで、休みはありません。

転職エージェントからの求人案件も少なくなってきたので、エージェント数を増やして求人情報の収集を増やすのと同時に、自身でも、企業サイトを回りながら、直接応募を積極的に行いだしたのもこの時期くらいでした。

とは言え、この不況期、公開で中途採用を行う企業は数少なく、実りは少なかったものの、何もしていないよりは、精神的に救われた気がします。常に待ちの状態というのは非常に厳しいものがあります。

長期化する転職活動をサポートしてくれるセーフティネットの活用

また、長期化を見越して、職業訓練への応募を検討したのもこの時期です。細かい説明は省きますが、失業給付の期間が残っている段階で、職業訓練を申し込むと、訓練へ通っている間、訓練延長給付という生活費が支給されます。しかしながら、自身の場合、個別延長期間のため、その制度は使えませんでした。

しかし、訓練・生活支援給付という制度があり、こちらは、失業給付を受けられない人が、職業訓練を受けている間の生活費を補助してくる制度。こうしたセーフティネットがしっかりしているのには、二つの側面があると感じました。

一つは、当然、求職者が安心して次の職を見つけることが出来る点で、非常に手厚いセーフティネットがあるということ。一方で、働かなくてもなんとかなってしまう、というセーフティネットへのただ乗りのような人間も多く産んでしまう側面があります。これを悪用して、不正受給する人間も多いようで、この制度への申込みには様々な条件が絡みます。これについはまた別途書きたいと思いますが、そのため、申請は受理されず、個別延長が終了する段階で、一切の収入がなくなることが確定しました。

給付も終わり、様々な固定費を払っていかなければならないため、親に頭を下げ、借金をしながらの転職活動へと移行すると、それまでの焦りとは比べ物にならないほど、精神的に追い詰められます。「生命保険にも入っているし、いっそのこと」などとくだらぬ考えが頭に浮かんだりもします。

転職の市場戦略を見直すことで獲得した内定

そんな焦りとは裏腹に、応募先企業も140社を越えました。最終面接や役員面接へ進むものもあるにはありますが、最終的な決定力に欠けるのか、なかなk内定がもらえない。

当初は、コンサルティング経験を活かして、経営企画や事業企画での職を、また、人事面での興味からそうした業界へと、「やりたい」ことをメインに仕事を探していましたが、比較的近い領域とは言え、キャリアチェンジもなるため、なかなか難しいの実態。「死ぬ気になればなんでも出来る」と、そこで、市場を広げ、「できる」ことに軸を置いて探すことにしました。常に大量採用をしている「営業職」にも枠を広げました。また、経験としては多く積んでいる「マーケティング領域」にも広げました。おかげで、書類通過率は高まりました。

そんな中、嫁からは「いつ決まるの?」と、せかされるわけではないですが、やはり聞かれるわけで、その度に、「○月までには」と答えながら、自身でも出来るとも出来ないとも確信できない目標設定をしている。

転職活動はまさに新規営業だなと実感しました。リストを作り、履歴書・職務経歴書という自身のパンフレットを送り、面談のアポイントにこぎつけ、クロージングを行っていく。その目標設定と行動計画について、上司ではなく、嫁に対して報告しなくてはならない、この辛さたるや、前職で営業をしていた時以上のプレッシャーです。

幸い、うちの嫁は楽天家なところ(そう見せていたのかも知れませんが)があり、あまり強く責められることもありませんでした。その点では、本当に感謝しています。

【実録】失業生活:失業9ヶ月目で得た内定

新しく登録したマーケティング領域・広告領域に特化したエージェントからの求人への対応が増えました。内定をいただけるという企業もあり、こうした業種・業界ではある程度手ごたえを感じつつありました。

そして、ようやく巡り合った求人案件では、書類選考から役員面接まで1週間もかからず、とんとん拍子で話が進み、ほぼ内々定をいただく事が出来ました。決まる時は決まるものだな。というのが印象です。

企業の求人は非常にピンポイントになってきています。どこそこの業界で、こういうポジションで、こんな経験を積んで実績をあげてきている人。特に30代になると、ポテンシャルでの採用はなくなります。そうなると、自分の経歴・経験と、求人とのマッチングを探していくしかないわけで、それにはやはりタイミングも重要であると実感しました。

基本的に、前向き、楽観的なので、そこまで悲観的に落ち込まずに済みましたが、よく「失業して、同じ季節を繰り返すとキツい」と言うのを聞きますが、年内になんとか決められてよかったとホッとしていたのを覚えています。

ただ、そうは言っても、望んでいた待遇(正社員)ではないという点は、とても大きな要素です。仕事内容等、決して、興味関心のない仕事という訳ではないですし、これまでの経験も多分に発揮できる環境であると思います。しかしながら、もし働きながらの転職活動をしていたのであれば、契約社員という待遇に関して言えば、選ばなかった可能性が高いでしょう。もっと早い時期の内定であれば辞退していた可能性もあります。

それでも、この内定を有り難く受けさせていただいたのは、「退職してからの転職活動」「長期化する転職活動」の二つの要因によるものです。なかなか、満足のできる転職を実現するのは難しいものですし、そのためにも綿密な準備も必要です。そのためにも、やはり「働きながら転職活動」を行うのが、最良であると考えます。

Life hacker」の記事ですが、こちらも参考になります。

人事担当が教える「こんな会社辞めてやる!」と思った時に考えること
http://www.lifehacker.jp/2012/07/120727tanakajiro.html

【不況期における転職活動】

はじめに

1.現在の転職市場を知る

1.5 仕事を辞めずに転職活動すべき3つの理由

2.仕事を辞めたらすぐにやるべき2つの大事な事

 

3.不況期における転職活動を進める上での心構え

4.不況業界からのキャリアチェンジ

5.生活基盤の維持

6.転職活動の方法
6-1.応募

6-2.企業分析

6-3.自己分析

6-4.応募書類(履歴書/職務経歴書/志望動機書)

6-5.面接対策

7.転職活動以外の時間活用

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